Pocket

この記事は約 5 分で読めます。

35歳を過ぎると「高齢出産」と言われるようになりますが、欧米でも40歳以上で幼児を持っているワーキングマザーはたくさんいます。ですが高齢出産にはリスクもつきもので、出生率も20代と比較するとぐんと減少します。

40代で結婚し、元気な赤ちゃんを出産している女性も多く知っていますので「心配はいりません」といいたいところですが、その反面「障害を持って生まれた子供」のお母さんも同じように知っています。

A

高齢出産が悪いわけではなく「リスクは伴うのだ」ということはしっかり理解しておきましょう。

■高齢出産のリスクと出生率

厚生労働省の「人口動態統計」によると、昭和50年(1975年)に出産年齢25.7歳だったものが平成27年度では30.7歳にまで引きあがっています。

そして当然第二子、第三子と行くにつれ、段々と上がっていきます。つまり、これは40歳あたりでの出産も珍しくないというデータの現れです。確かに40代で結婚出産は、非常に厳しい現実ではありますが、働き方改革や医学の発達に合わせて晩婚が進んでいると言えるでしょう。だから必要以上に諦めることはないですが、希望的観測も持つのも危険です。

A

男女共に平均で30~35歳までに大体出産関連は終了することになりますね。

△高齢出産ではダウン症の赤ちゃんの出生率が高くなる

ちなみにダウン症児は高齢出産リスクによって生まれる確率が高く、

・30歳では1000人に1人
・35歳で400人に1人
・40歳で100人に1人
・45歳で30人に1人

となります。

ダウン症は染色体異常に一つで、はっきりした原因はわかっていません。20代の女性でも、ダウン症リスクは0ではなく原因がはっきりとしていないからです。

人間の細胞もどんどん老化していくように、卵子や精子も老化が始まっています。この老化が染色体異常になんらかの影響をあたえるのではないかとも考えられており、不妊治療で40代でも出産はできるようにはなりましたが「健康な赤ちゃんを産める確率」はどんどん減少していくのです。

△ダウン症以外にも奇形児リスクもあります

ダウン症以外にも、エドワード症候群などの染色体異常はありますし、高齢出産になると赤ちゃんの成長になんらかの障害が起こり、心肺機能・脳・骨などに奇形があらわれる確率も同時にあります。

40代の結婚出産は、親に課せられた宿題でもあり「それでも子供を望むのか」「障害がある我が子を受け入れていくのか」をよく考えることも大切です。自然妊娠も人工授精・体外受精も高齢出産には同じようにリスクがあることをしっかり考えましょう。

■流産の確率も高くなるので「必ず妊娠出産できる」とはお医者様も言えなくなる

ドラマ「コウノドリ」でも高齢出産の話が取り上げられたり、流産を繰り返す妊婦の話が取り上げられました。20代、30代でも流産リスクはつきもので、原因がはっきりしないものがほとんどです。

なかには妊娠していることすら気がつかないで、生理として流れてしまう化学流産もあります。40代の妊娠は「妊娠しにくい」「流産リスク」がとくに高くなります。

卵子の老化によって「受精しても育たない」ことが原因です。どうしても妊娠を希望するのであれば、不妊治療を受けて確実に妊娠できるような体つくりを考えましょう。

△卵子の老化は30代からはじまります

お肌の曲がり角は25歳、卵子の老化は33歳からゆっくりと始まります。

女性のオス化などが一時話題になりましたが、ホルモン分泌がどんどん低下してしていきますので同時に妊娠確率も下っていくのです。35歳は高齢出産の目安ですが、老化はすでにはじまっているのですから40代になりそのスピードもどんどん上がっているのです。

妊娠そのものが「奇跡」と呼ばれるように、簡単に赤ちゃんは生まれてはきません。

A

40代が不妊治療をして出産までこぎつけられるのは約20%、体外受精で1割程度の狭き門なのです。

■もう後がない!40代のリアルな出産

働き方・生き方の多様化によって、出産の時期を自分の意思で選択できるようになりました。女性だけが子育てをするのではなく、夫婦で子育てをして成長を見守る時代になってきているのです。

キャリアを積むと「いまは産めない」「産みたくない」でも「いつか産みたい」に変化していきました。そして気が付いたら、30代後半、40代になってしまう人も少なくはありません。

出生率の低下、高齢出産が増えているのは、「産まない」選択をしているのではなく「産んでからの生活」「保育園の待機児童問題」「復帰が本当にできるのか」などの社会的な背景が強くからんできます。同時に、30代後半から40代で結婚出産をすると経済的な余裕だけでなく、精神的にも落ち付いて育児ができるメリットもないわけではありません。

とはいっても「妊娠できない」可能性の方が高くなるのも現実。40代の出産は、自分ひとりの問題ではなくパートナーが本当に望んでいるのか。万が一、障害のある子供が生まれても愛情を注いで育てることができるかなども真剣に話し合う必要があります。

■まとめ

出産は、女性にとって命をかけた大きな仕事です。

だからこそ、一生に一度は自分の子供を抱きたい気持ちが強いのです。40代だから妊娠出産できないわけではありませんし、いくつになっても夢は諦めずにもってほしいもの。同時に現実は非常に厳しく「子供が欲しい」だけでは割り切ることができない、通常の出産は以上に大変なことがあることも忘れずに。