毎日毎日、リスト巡回、店舗巡り、気が狂いそうになるほど入札をして、何のために毎日こんなことをしているんだろう、もうやめてしまおうか、せどりをやっている人が誰しもぶち当たる壁です。これはどの業界でも必ずどのラインにも月利の壁が存在します。一生懸命やっているあなたが決して悪いわけではありません。せどりをやっている人は、常に増えています。その際、上位層にまでいくとついてこれる層が少なくなってくるので、そして見る視点すらも変わってくるので、歯を食いしばってでも耐えるというのが正解ではあります。
私の師匠から告げられた言葉があります。「完全に諦めたその半歩先に正解が必ずある」という言葉です。人間ここが限界だろ、もう無理だろと思うラインがあって、殆どの人がそこで挫折をしてしまい、その先をもう見ようともしません。それはそうですよね、諦めたんですから。でも限界ではあるんだけど、本当にもう半歩、半歩だけ進む努力をするだけで、視界が開け見えるようになるということです。
なぜ諦めてしまうのかは、どこが自分の改善点なのかわからないということです。せどりにおいての改善点というのは色々な面からの改善をしなくてはいけませんが、その際に必ず立ち戻らなければいけないのが、自分の状態を把握するということです。例えば毎日缶を1個拾えば5円もらえたとします。100個拾えば500円ですよね。でも100個拾うのにどれだけ時間がかかるのでしょう。1時間で100個拾えるでしょうか?拾えたとして500円にしかなりません。
これを見たあなたは言うでしょう「なんでそんなことやってんの?」と。
なぜあなたは他人にこんな非効率なことやっているのかと言えるのか。それは1時間で頑張っても500円しか貰えない、アルバイトをすれば時給でも1000円は貰えるのにという比較対象が存在するからですよね。でもやっている本人は気づかないのです。これは流石にあくまで例ですけど、ここで重要なのは自分の状態を正しく把握できていないことが原因です。この人もアルバイトで1000円は確実に貰えるという情報があればまぁやらないわけですかね。長くなりました。。
目標月利からの計算~とにかく回転率を意識しよう~
せどりの世界において、一番重要なのは自分の目標月利からの逆算です。
マインドで仕入れをしまくって上手くいっている内は良いのですが、いつか壁にぶち当たります。目標月利からの逆算というのが何が大切なのかというと、自分の状態を正しく把握できる点にあります。面白いことに計算をしてみると、意外に「あーそりゃそうだよね」と思うことがよくあります。会社はよく決算とかやっているけど個人事業主の自分には関係ないよな!と順調に上がっている時は良いのですが、ほぼどこかで止まってしまいます。だから悩んだ時こそ、一度手を止めて今の自分の正確な状態を常に把握することが大事です。
今回はブランドせどり一本で食べていくために必要な月利30万ラインからの指標で見ていきます。あくまでこういう人がいたらという視点で他人視点で見てみてください。そうすると自分に振り返ってみることが出来ます。
目標月利30万円
現在の売上65万円
現在の月利約16万円
現在の一個あたりの平均利益4000円
現在の仕入れ平均単価15000円
現在の回転率60%
現在の利益率25%
このような人がいたとします。あなたならどうしますか?なんだかもう少しこのまま頑張っていけば月利は伸びる感じがしませんか。しかし問題なのがこれ商品の回転率です。常に40%分は棚在庫に回っているので、その分キャッシュは回らないことなります。だって仕入れの金額使ってもその売り上げ丸々ないわけですからね。そしてその次の月分キャッシュを回さなければいけないので、常にお金が増えない計算なのです。だから月利16万円でも実際は手元には10万未満になってしまいます。
その回転率に加えて利益率がちょっと低いかなという感じです。ブランドの中古せどりの場合、リペアが入れば凡そ40%近い利益率になります。25%のラインは平均一個あたり8000円~10000クラスの利益を出している時ぐらいの数値です。(30000円の平均売りで利益7500円で25%)
当然売り上げが上がってくれば利益額が下がってくるので、この数値ぐらいになるかなという印象です。総合してこの方にアドバイスをするならば、回転率を80%を目安にもっと高める。回転率を高めると当然更に平均の利益率が下がるので、根本的に商品選定の仕方を変える必要にまであるという結論です。
あなたの月利はいくらなのかわかりませんが、「なんでこんなにお金増えてないの?」殆どのせどらーが思うことです。それは単純に実は回転率が悪いという原因になっている人がとても多いです。仕入れが安定的に出来るのであれば、とにかく売りきるというのが一番の目標です。また月利の変更をする場合は必ず自分の状態に戻って、どのぐらいの平均単価に変えなければいけないのか、もう少しいうとどのぐらいカードが耐えられるのかの確認も重要です。支払いが間に合わなければ黒字倒産してしまいます。
中古ブランドせどりにおいて、一個あたりの扱う商品の額が大きいので、回転率を本当に意識をしないとせどり貧乏の道になってしまいます。ヤフオクで1円スタートで赤字切っても乗り切るというスタンスが重要です。
また上記の情報に加えて、目標月利から一日何個仕入れれば良いのかという計算も必要です。大体落札率は10%程度なので、50個入札して5個落札出来るわけで、4000円の利益であれば2万のざっくり利益になります。休みを計算するのであれば、30日中25日を稼働日として計算して、どのような行動指標をするのか。一度メモ帳にでもいいので、自分の将来的な行動指標を細かく書き出してみると意外なことも分かりますし、何をしなければならないのかが結構ハッキリして今までなんとなくモヤモヤしていたものが晴れることもありますので、是非やってみてください。