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エスニック雑貨店や通販サイトでは、日本では発売されていない作られていないネックレスを見かけることがあります。このようなネックレスは「バイヤー」が現地で買い付けて販売したり、天然石を買い付けて加工したりしているのです。厳密にいうと、バイヤーが買い付けて店頭にならぶものと個人輸入もまた異なります。ではバイヤーはどうやって、ネックレスやアクセサリーを買い付けしているのでしょう。
バイヤーってどんな人?
バイヤーとは、「buyer」と呼び、その名前のごとく物を購入する仕事です。自分のショップで販売したいネックレスや加工するための天然石などを現地にいって交渉し買って日本に持ち帰ります。アパレルショップでは、デザイナーのデザインを引き立て、トレンド感のある商品にするために生地の買い付けをしたりもします。
バイヤーは実店舗だけでなく、ネットショップでも活躍している人が多く人脈があり、トレンド察知能力が高い、語学堪能、交渉技術の高さなどが必要になるので地味なようですが能力が高いほど優秀なバイヤーといえるでしょう。
全てが英語圏ではないので、通訳をかいして交渉したり買い付けしたりもしますが細かなニュアンスは通訳をはさむと伝わらないので「交渉力」が必要な仕事なのです。
どんな人がバイヤーをやっているの?
店舗では販売員や店長がお客様を接客しますが、その裏には企画をしたりその年のトレンドを意識した商品をデザインしたり開発する人がいます。
その人たちが、話し合い考えてお店はなりたっています。ネックレスにも、定番商品からトレンドを意識した商品まで毎年いろんなデザインが並んでいます。お客様の好みや、売れ筋、年齢別の購入されていくデザインや石などを一番良くわかっているのは販売スタッフです。
バイヤーの多くは、販売経験を積んだプロで店長クラスからバイヤーに抜擢されて活躍するひとが多いようです。
バイヤーの条件とは?
トレンドに敏感なこともバイヤーの条件になりますし、買い付けとなると現地で値段を交渉したり輸入方法をできるだけ安くするなどの交渉もしなくてはいけません。
真面目でやる気があり、明るく多くの人と上手く仕事ができる人が成功しているのです。雑貨ショップに場合、現地に何カ月も滞在し商品だけでなく天然石の品質チェックなども行っているので、すごく大変な仕事でもあるのです。
韓国や中国のアクセサリーは専門の市場に買い付けにいっていますよ
バイヤーの思考とは?
カラフルで可愛い、韓国や中国のアクセサリーは現地で買いつすると定価よりもかなり安く手に入れることができます。たくさん買い付けすれば、まとめて値引きしてくれるので日本でも安く販売することができます。
商品によって買い付けるエリアも違うので、自分のお店にどんなお客様が多いのか、どんなネックレスを欲しいと望んでいるかも良く考えなくてはいけません。買い付けてきたものは、売残ってしまうと赤字です。
それだけにバイヤーも真剣勝負ですし。アクセサリーの買い付けには世界からたくさんのバイヤーがきていますので、すでによい商品が売れてしまい手に入れられないなんてこともあります。
また現地では良品でも日本の基準では、不良品の部類にふるい分けられてしまうアクセサリーもあります。このようなものは、ビーズの色が不ぞろいだったり、チャームのサイズが不規則などほんとうに小さな事なのですが、会社の検品で「規格外」とされると「訳アリ商品」としてセールに並ぶこともあります。
海外の商品を買い付けするためには文化を理解すること
ネックレスやアクセサリーを私たちはファッションの一部として身に着けています。ですが同じものを現地の人が身に着けているかといえばそうではありません。特にインドネシアやタイ、バンコクから買い付けるアクセサリーは、その文化に根付いた意味があり身に着ける人も時も違ったりします。
私たちが望んだものが必ず現地で作ってもらえるとは限りませんし、イメージしたものが違うこともあります。なにげなしに使っているネックレスにも一つ一つに真心が込められていますし、掘り出して店に並ぶまでには現地の人の協力や力があってこそです。
【ワンポイント】バイヤーがきちんと買い付けるから企業も安心して売れる仕組みがある!
現地で買い付けしてきたとあっても、イマイチぴーんとはきませんし「このデザインのどこがいいのかわからない」ものも中にはあります。感覚の問題もあるのですが、文化が違えばネックレスやアクセサリーに求めるものも異なっているのです。
安いアクセサリーの中には、本当に怪しいものもありますが、どれも作った人の心がつまっているのです。可愛くてちゃんとしたネックレスを購入するのなら、きちんとしたルートで買い付けされていることや大きな会社が運営しているなどポイントはたくさんあります。
なによりも、バイヤーが歩いて歩いて一生懸命に探し当てたネックレスは、特別な光をもっているはず。そんなネックレスを手にした時には「どんな人が作ったんだろう」「どんな気持ちで見つけたんだろう」と考えてみてください。